洗車好きなオーナー様におすすめ天然ワックスの魅力について

いつも弊社お取り扱いのカーケア用品をご愛顧頂き誠に有難うございます。

WEBサイトのリニューアルに伴いまして、コラムページを設置いたしました。
更新頻度は少ないかもしれませんが、是非お手隙の際にご覧下さい。

弊社のお客様は天然ワックスに関する知見が深い方々が非常に多いですが、今回は改めて天然ワックスの魅力やお客様からいただくご質問内容をまとめさせて頂きました。

天然ワックスとは?

天然ワックスとは、日本で一般的に知られている石油系ワックスとは異なり、主成分にカルナバロウという植物由来の蝋から成るワックスのことを指します。
カルナバロウ(カルナバ蝋)は、ブラジル北東部に自生するカルナバロウヤシの葉から抽出精製され、蜜蝋(融点62〜64℃)に対してカルナバロウの融点は82〜86℃と非常に高いことが特徴です。さらに天然のロウでは最も硬度が高く、優れた艶と低刺激性で保湿効果もあることから、カーワックス以外にも口紅、ファンデーションなどの化粧品からキャンディなどの食料品の艶出し剤としても利用されています。
純粋なカルナバロウは自然の状態ではコンクリートよりも硬いことからそのままの状態では車に塗布することが困難であるため、常温で塗り込めるようにキャリアと呼ばれるカルナバを柔らかくするためのオイル類(天然オイルやシリコーンオイル、石油系溶剤など)を混ぜることでカーワックスとして製品化しています。

ここで注意したい点は、天然ワックスだからと言って石油系溶剤が一切含まれていないということではありません。各ワックスメーカー、製品ラインナップにより石油系溶剤を含む製品、含まない製品があります。
石油系溶剤にも所謂、Kerosene(灯油)のような質が劣るものから、匂いやダメージが限りなく少ない溶剤まで多岐に渡ります。
石油系溶剤=塗装に悪いため使用をしないという方も多くいらっしゃいますが、弊社ではそこまで溶剤に過敏にならなくても良いのではないかと考えています。

石油系ワックスとの違い

一方、石油系ワックスは主成分が石油系溶剤から成るワックスです。
カルナバが含まれているものはありますが、そもそもの含有量が少ないため、石油系特有の艶感は演出できるものの天然ワックスと比較し耐久性は劣ってしまいます。
また、石油系ワックスは溶剤を含むため、天然ワックスと違い塗り重ねができないという特徴もあります。重ね塗りをした場合、溶剤が下に施工した層を多量に除去してしまいます。

カルナバのグレードとは?

カルナバロウの色と品質は、カルナバロウヤシの葉の年齢と精製レベルに応じて、T1、T2、T3のように区分分けされます。
T1グレードのカルナバロウは、葉が成長する過程において太陽に晒される前の若葉から精製され、最も純度が高く最高の品質であるとされています。また、他のグレードのカルナバと比較して最も明るい色で臭いも少ないのが特徴です。
次いで、より成長したカルナバヤシの葉から精製されたものがT2、T3グレードに区分分けされ、T1と比較し黄色〜茶色と色味が濃くなっていきます。
コスメティックグレードを使用するメーカーもありますが、コスメティックはT1〜T3に該当し厳密には実際にどのグレードを使用しているかは判断ができません。また、精製過程で漂白された真っ白のカルナバロウも存在し、用途に応じてそれぞれ利用されています。

天然ワックスのメリット

自由度が高い

天然ワックスのメリットの1つとして、耐久性や撥水性はもちろんのこと、透明感のある艶や濡れたような艶、膜厚感を感じる事ができるもの等、目的や好みに応じてアレンジができるという事が挙げられます。
石油系ワックスは、業界内で使用される石油系溶剤の種類がごく僅かであることと、ワックスに占める溶剤と蝋の比率がどれもほぼ同じであるため、製品ごとに特徴付けをすることが非常に困難である一方、天然ワックスは膨大な種類のオイル、蝋から唯一無二の製品が数多く存在し、季節や気分によって容易に塗り替えが可能です。

紫外線を軽減

カルナバロウの特性として紫外線を軽減する効果も見込めます。カルナバロウが採れるカルナバロウヤシはブラジルで最も暑い(5〜11月の乾期には気温38℃を超えることも多い)北東部に自生し、このような環境に順応するため、カルナバロウヤシはカルナバロウを分泌し葉をコーティングすることで、木の水分を蓄えています。さらに、カルナバロウは紫外線に強く油分を保持する効果があり、これがカーワックスとしても塗装を紫外線から守ることに繋がっています。

スケールが固着しにくい

天然ワックスには車の美観を損ねる一番の原因とも言えるスケールの付着が少ないというメリットがあります。もちろん、日々のこまめな洗車が基本にはなるため、あまりにも放置してしまうとスケールの付着、あるいは固着してしまうケースはありますが、それでも他のコーティング製品等と比較すると圧倒的に無機汚れに対する耐性があります。

天然ワックスのデメリット

施工が手間

天然ワックスの一番のネックが施工の手間と言えるかもしれません。やはり一般に流通しているスプレータイプのコーティング剤と比較すると塗布、硬化、拭き取り、場合によっては古いワックスの除去など作業工程がどうしても多くなってしまいます。石油系ワックスやコーティングではできないカルナバ特有の自然な艶感は天然ワックスならではのものですが、手早く綺麗にしたい方にはデメリットと言えます。

価格が高い

天然ワックスのデメリットとして、石油系ワックスと比較すると初期費用はかかってしまいます。この要因としては、石油系溶剤と天然のオイルでは原材料の価格が一般的に10〜15倍以上と非常に高価であり、さらにカルナバロウの含有量の差、あるいはグレード、その他の蝋の品質なども天然ワックスが高価になってしまう要因です。しかしながら、コストパフォーマンスに焦点を当てると車両サイズにもよりますが、1台の車両のワックス施工に使用する量は、4〜5ml程度であるため200mlサイズのワックスで40〜50台分使用できる計算となります(2〜3層など複層施工するケースが多いため、実際にはそこまでもつ訳ではありませんが…)。天然ワックスは石油系ワックスと比較し耐久性にも優れているため、総合的に見ると決して高いとは限らないかもしれません。

まとめ

今回は、天然ワックスの購入を検討されている方向けにコラムを書かせて頂きました。
天然ワックスは施工後の見え方、感じ方も個々人の感じ方次第であるからこそ、愉しく奥が深い世界です。
誰しもに受け入れられるようなものではないかもしれませんが、是非一度試してみてはいかがでしょうか?

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